ひとり旅日誌「雨の日の仙台散歩と巨大てるてる」

東北旅2日目。

朝は、車の屋根に打ち付ける雨の音で起きた。

「あぁ、車中泊してたんだった・・・」

目覚めてすぐ、やけに近い天井に、自分がキャンピングカー で東北旅をしていたことを思い出す。この日はパーキングエリアで車中泊をした。

このことについてはまた別の記事で書きたいと思うが、パーキングエリアでの車中泊は快適だ。場所によるが大体、トイレや水道は綺麗だし、コンビニや売店が入っていて朝ごはんも調達できる。この日は施設の中の食事処で「仙台麩うどん」を朝ごはんにいただいた。

出汁のきいたやさしい汁が起き抜けの体に染み渡る。麩も肉厚でジューシー。520円でこのボリュームと美味しさ、最高である。

 

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小雨が降るなか車を走らせ、「仙台うみの杜水族館」へとやってきた。ここに来るのは5年ぶりくらいだが、前回来た時は夏休み中であったため、かなり混雑しており足早に見て回った印象しかなく、内容はあまり記憶にない。

 

ちなみに「うみの杜」は「うみのもり」と読む。

サクッと自撮りを済ませ、順路を進み始める。

 

入ってすぐの水槽には、ドチザメというサメの一種?が頭上を泳いでいた。小ぶりなサイズだ。おとなしいので人を襲うことはないというが、こんなのでも、海で遊んでいる最中に見つけてしまったらそれはもう、発狂するんだろうな、と思う。

上にぶら下がっているのは「マボヤ」。貝みたいなやつらしく、ここ、宮城から青森まで続く三陸の海で、最も養殖が盛んなのだそうだ。

わたしは水族館がけっこう好きで、仕事でも遊びでもいろんな土地に訪れては、その場所の水族館に訪れることが多い。そんな「水族館がけっこう好きなMIHO氏」としては、水族館に入って1番目の水槽というのは、水族館という大きな施設の中で最も重要視している。

「わっ、すごい」という、衝撃というか、感動というか、これからしばらく続くであろう冒険の第一歩目として、ドキッとさせてくれるような水槽が好きだ。その点、この仙台うみの杜水族館は素晴らしいと思った。(何目線だよ)

 

この大水槽もまた、三陸の海を表現しているらしかった。エイ、マダイ、サバ、イワシなどが泳いでおり、地元の海を間近に感じることができる。

そんな感じで水槽をひとつひとつ見てまわり、

 

最後にイルカショーを遠巻きに眺める。平日だったので客席は空いていたが、それでも20分のショーを1日に5回も開催しているらしく、イルカも結構ハードワークだ。下手したら、わたしよりもイルカのほうが仕事してると思う。

 

その次は、仙台の街中にある「瑞鳳殿」へ。

瑞鳳殿は、伊達政宗をはじめ仙台藩祖を祭る霊廟(れいびょう)だそうだ。ちなみに霊廟というのは、霊を祀った宮のことらしい。とても豪華な感じであった。

伊達政宗は独眼竜という異名を持っていた。幼い頃の病気で片目を失ったらしい。なぜ知っているかというと、何を隠そう、わたしが高校生時代にハマったゲーム「戦国BASARA」での推しキャラだったからである。使用率はぶっちぎりトップであった。そんな伊達政宗ゆかりの地を巡るのは、個人的にかなり楽しかった。

 

まさに、「仙台といったらココ!」という、青葉城跡の伊達政宗像も初めて見ることができた。すごく有名な観光スポットなので、もっと仙台駅の近くというか、街中にあるのかなと思ったら、小高い丘の上にあり、狭く険しい峠道を体の重たいハイエースで登るのはけっこう大変だった。自転車だとさらにキツいだろうなと思う。

 

青葉城跡の敷地内にあった、たぶん事務所的な建物だと思うけど、軒先にデカいてるてる坊主が雨のなかぶら下がっていた。というかてるてる坊主なのかも分からないが、形状的にきっとそうだよなぁ。ものすごく大きくて、ものすごく重たそうなので、そのうち軒先を覆う上の小さい屋根が落っこちるんじゃないかと少し心配になった。

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その後は、今夜飲む酒を探しにニッカウィスキーの蒸留所へ訪れた。仙台にはキリンビールの工場があったり、秋保ワイナリーという観光スポットにもなっているワイナリーがあったりしたが、個人的にウィスキーが飲みたかったので、16時半のショップ閉店時間ギリギリに滑り込んだ。

ショップにはポピュラーなものから、1本○万円という高級ウィスキーまで様々な種類のニッカウィスキーが並んでいた。どれを今夜の酒にチョイスしようかと物色するもかなり目移りして、ずっと1人で店内をグルグルと回ってしまった。

迷いに迷って、やはり一番スタンダードなものをいこう、ということで宮城峡シングルモルトを選択。車中泊場所に到着するや否やまずビールをプシュッとやり、2杯目からいただく。最初はストレートで飲んでみた。アルコール度数55パーセントというかなりキツめの酒であるにも関わらず、そう思わせない、本当に爽やかな風味と柔らかい口当たりであった。炭酸水をプシュッとやり、ハイボールにすると更に飲み口がよく、この日の晩で飲み干してしまった。少しもったいなかったなと思う。少し残して、家に帰ってから残りを飲み干し旅の余韻に浸る、みたいなことをしても良かったな。まぁ、そんな辛抱ができるものならこの人生、酒で何度も痛い目を見てきてないだろうなとは思うけれども。

 

ということで、本当は自転車に乗って仙台市内をサイクリングでもしたかったけれど、雨のせいで基本的に車移動&歩きでの観光となってしまったが、雨のなか傘をさし、ゆっくりと仙台の王道ルートを見てまわるのもこれはこれで良かった。

今回は車だったので、仙台駅前の飲み屋をはしご酒、とはいかなかったけれど、次は新幹線か何かで来て、仙台の酒屋の雰囲気を味わってみたいなと思った。

派手ではないけれども、自分の中で好きなものが重なり合い、静かな盛り上がりを見せた東北旅2日目であった。

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